自分を褒める 

前回に引き続き、自分を好きになる習慣を紹介します。

自分を褒める

アブラハム・マズローが提唱した「欲求5段階説」という理論があります。
簡単に説明すると、人間の欲求をピラミッド状にして表現したものです。

その中に、「承認の欲求」というものがあります。人間には、他人に認められたい、自分を価値あるものだと思いたいという欲求が存在するのです。

特に、自分自身へのプラスな評価は人生の満足度を高めるためにも大切です。


◼ブライト・スポットを見つける

あなたもよい事をしたときは、当然自分を褒めると思います。しかし、失敗したときなどマイナスの行動の時には自分を責めてしまうかもしれません。
こんなときは、ブライト・スポット(良い点)に目を向けましょう。失敗した事のなかでも、よかった点は必ずあるはずです。1%の失敗の裏には99%の成功が隠れています。
例えば、書類のミスに気づかなかったとします。反省と対策はいつも通り行なってください。そのあとに、こう考えるのです。ひとつ間違ってしまったけど、それ以外は全部あっていたと。

人は失敗する生き物です。失敗だけを見つめていては自分への評価は下がっていく一方です。失敗したときは、同時に良くできていたところも見てあげて下さい。きっと褒める点があるはずです。
良いところを探す習慣をつけていけば、見つけるのが簡単になってきます。プラス面見て生きる人か、マイナス面を見て生きる人か。幸せな人生を送れるのは前者だと断言できます。


人生に満足していますか? 

突然ですが、あなたは自分の人生に満足していますか?「はい」か「いいえ」でお願いします。

本日の話は、「いいえ」と答えた方の役に立つかもしれません。


▪︎人生への問い

実は結構難しいことを聞きました。
人生の満足感を答えるのはとても難しい問題です。いろいろな要素(家庭、仕事、人間関係など)について評価し、総合的に判断しなくては答えられない問題なのです。

そこで人間は難しい問いに答える為に、頭の中で別の問いに置き換え、それを答えます。人によって違いますが、例えば「自分は今楽しい気分か」や「今やりたい事はできているか」などの簡単な問いに置き換えます。これは無意識に行なわれるので、置き換えたことにすら気づきません。
問題の置き換えは私達が日常的にやっていることです。人間は、問題の置き換えにより、総合的な判断を必要とする問題にもすぐに答えられるように出来ているのです。


▪︎すぐに人生の満足を得る方法

人生の満足感を高めるためには、人生のあらゆる要素を高めていかなくてはいけません。仕事、家庭、人間関係・・・。すぐには無理そうですね。
しかし、先ほどの「問題の置き換え」を利用すればもっと簡単に人生に満足することができます。

○気分を楽しく保つ

これだけで人生に満足しているか聞かれる、もしくは自分でそう考えた時に「満足だ」と感じることができます。


▪︎ムードの一貫性理論

心理学者ジョセフ・P・フォーガスの実験を紹介します。
フォーガス博士は、映画を見た直後のお客に「あなたは、どれくらい人生に満足していますか?」とたずねました。
結果、映画のテーマがハッピーなものであると「とても満足している」と答える人が多かったのです。逆に、悲しいテーマであると「私の人生は、そんなによくはない」という答えが多かったというのです。
このように人は、様々なものの見方を今の気分(ムード)に左右されてしまいます。


▪︎良くも悪くも気分が大切

難しい問題の置き換えであれ、ムードに流される意見であれ、私達が今の気分をとても重視していることがうかがえます。
あなたがもし、自分の人生をより良く感じたいと思うのならば、今の気持ちを大切に生活してみて下さい。将来の為に我慢することも重要です。しかし、あなたは「今」を生きています。
あなたができることは、今を楽しく生き、その上で将来に備えることです。どうか「今」を大切に生きて下さい。それがあなた自身を大切にすることにつながります。

よい日々が送れますよう願っています。





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整理整頓でやる気アップ 

本日は、整理整頓ついて心理学的に考えていきたいと思います。
多くの会社では5S活動を行なっています。5S活動とは、職場の環境を保つ為に会社で掲げられるスローガンです。頭文字がSの(整理、整頓、清潔、掃除、躾〈しつけ〉)を推進する活動というものです。では、なぜ多くの会社が5S活動をやるようになったのでしょうか?


▪︎散らかっているとやる気がなくなる!?

よく言われるように、部屋が散らかっていると、周りのものに注意が奪われ集中力が落ちます。
合わせて注意力を奪われることにより脳は力を無駄に使い、意志力や自己コントロール機能も落ちます。意識的な集中を試みても、脳は5感から受け取った全ての情報を無意識に処理しているので、やはり脳は力を無駄遣いしてしまいます。
「部屋は綺麗にして、いらない物は捨てる」これがやる気も集中力も続く基本行動ですね。


・ 脳の情報処理

脳は五感からの膨大な情報を選別し、意識に上げます。主に使われる脳としては前頭葉です。ここのパワーが尽きると意志力、注意力が一気に下がります。
カラーバス効果、カクテルパーティー効果などは情報をピックアップして、意識に届ける心理効果として知られています。

カラーバス効果・・・興味を持っている情報が意識の中に入ってくること。たとえば、奥さんが妊娠すると妊婦によく気がつくなどがある。

カクテルパーティー効果・・・賑やかなパーティでも、話している相手の会話は聞こえるということから名付けられた心理効果。注意を向ける先のものを選択的に意識に上げる効果がある。


▪︎先延ばしの原因に

片付いてない部屋は先延ばし原因になります。ひとつは注意力が使われるので、意志力も同時に減っていく事が原因です。
もうひとつの原因は、物がすぐ取れる所にないと面倒になり「後で」ということになってしまうからです。以前に紹介しましたが、飴を棚に入れておくと消費が三分の一になります。これは、目に入ると欲しくなる効果、そしてワンステップ入れる効果があります。
人間は行なうまでにワンステップあると面倒になり、やらなくなることが分かっています。これを使って、やりたい事はすぐできるようにしておく。やりたくない事はワンステップ挟まないとできないようにしておくことが効果的です。
先延ばしの言い訳をつくらない為に整理整頓し、すぐできる環境をつくりましょう。


○おわりに

部屋をかたづけるだけで意志力、注意力、自己コントロール機能の低下を防げます。やりたいこと、やるべきことがあったらまず部屋の片付けから始めてはいかがですか?


○本日の参考文献

『自分を操る超集中力』著/メンタリストDaiGo、発行/かんき出版





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マンネリ化を防ぐ 

梅の花がきれいだなと思っていたら、もう気の早い桜が咲き始めていますね。
本日は、「マンネリ化を防ぐ」というテーマでやっていきたいと思います。
心理学に「順応」という言葉があります。「順応」は「慣れる」という意味です。人間は太古から様々な状況に適応して生きてきました。厳しいジャングルから何もない平原まで、慣れることは生きることに必要不可欠でした。
時代は変わり快適な生活が送れるようになりました。慣れることに特化した私達は厳しい状況だけではなく、自分に良い状況にも慣れる機能をご先祖様から受け継ぎました。会社、家庭、ご近所・・・慣れ、そしてマンネリ化は至る所でおきています。
慣れは必然で必要なことです。しかし、同じ行動を続けることで私達はマンネリの状態となります。その結果つまらなくなり飽きがきてしまいます。


▪︎慣れたことにも新しい息吹を

慣れを防ぐことは出来ません。しかし、慣れたことにも新しい要素を入れ、一味違った味わいにすることが出来ます。

〝いつもの通勤。そこには、一本の早咲きの桜。それに気づいたあなたは、「もう春か」と感じます。〟

慣れた道でも、周りを注意深く見れば、毎日なにかしら変化があると思います。ひとつ違った要素が加わるだけで通勤がなんだか楽しくなりませんか?

〝いつもの慣れた仕事。やり方を他の人が気づかない程度だけど変えてみた。少しやりやすいかも。〟

仕事のルールはなかなか変えられないけど、自分のやり方はすぐ変えられる。このほんの少しの刺激で仕事も楽しくなるかも。


〝長年連れ添ったパートナー。いつも同じルーティンで生活していると相手の同じ面しか見られない。だから、二人で旅行に行ってみる。いつもと違う状況に身を置いてみる。そこで相手の意外な一面が見られるかも。また同じ経験を共有して、話題も増えるかも。〟


ほんの一例ですが、少しの変化があなたの心に起こす変化を書いてみました。人間は大きな変化を拒絶するようにできています。あなたも行動を変えたい時は、ほんの少しの変化をするようにして下さい。
「鈴木一郎」こと「イチロー選手」は、インタビューの中でこう語っています。

〝小さいことを積み重ねるのが、とんでもないところへ行くただひとつの道だと思っています。〟

あなたのいつもを「小さなこと」の変化で満たしていきましょう。





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欲望のコントロール(後編) 

本日は、欲望のコントロール後編をお送りします。後編は、欲望の操り方について書きたいと思います。


▪︎誘惑には弱い生き物

普段のあなたは理性的で論理的に考えることができます。しかし、誘惑が目の前に現れた途端、先ほどの理性的なあなたはどこにいってしまったのでしょう。欲望の赴くままに行動してしまいます。
これを行動経済学者は「限定合理性」と呼んでいます。行動経済学者のジョージ・エインズリーは、自己コントロールが失敗する原因のほとんどが、この限定合理性のせいだと主張しています。私達の理想とする合理的な考え方には、「限界」があることを覚えていて下さい。


▪︎先手必勝のプリコミットメント

私達の自己コントロールの限界を知ってもらった所で、ではどうすればよいのか?
私は先手を打つことをおすすめします。行動経済学者のトーマス・シェリングは、目標を達成するためには先手を打って選択肢を絞り込む必要があると考えました。そしてこれを「プリコミットメント」と呼びました。
たとえば、あなたがダイエットしたいとします。ダイエットに甘いものは禁物ですね。家に甘いものがあったら食べたくなる人は、そもそも甘いものを買わない。それ以前に甘いものを見たら買いたくなってしまう人は、甘いもの売り場には近づかない。
このように、先手を打つことで欲望を感じさせない。そして、欲望を感じたらどうするのか、普段の理知的なあなたが決めておくのです。
ちなみに、先ほどの誘惑の対象を見ないことはとても効果的です。ある実験で、机の上に置いておいたアメの瓶を、引き出しにしまっておくと食べる量が3分の1になることが分かりました。「見ない作戦」はおすすめの我慢方法です。

しかし、先手を打ったけど欲望を感じてしまった場合どうするんですか?という質問が来そうなので次に進みます。


▪︎欲しいものは「すぐ」欲しい

人間は、報酬を得る為の時間が長くなればなるほど、報酬の価値が下がってしまうように感じます。これを行動経済学者は「遅延による価値割引」と呼んでいます。
たとえば、今すぐ見たい映画があるとします。これをDVDが出るまで待っていると、もう見たい気持ちがなくなることがあります。これは、見るのが遅れた為に、あなたの中で見たい映画の価値が下がってしまったのです。
私のおすすめは、遅延による価値割引を誘惑の対象に使うことです。禁止していることをしたくなったら10分待つ。たとえばダイエット中に余計なものを食べたくなったら10分待つ。10分経ってまだしたかったら、してもよいとするのもいいと思います。そして少しずつ待つ時間を伸ばしていき、最後には、ほとんどが欲しくなくなるか誘惑に負ける回数が減っていると思います。


○おわりに

欲望は、敵で味方でもありません。私達の意欲は欲望から来ています。しかし、私達の失敗も欲望が原因であることが多いです。
欲望を上手く味方につけて、意欲的で誘惑に負けない素敵な人生を歩みたいですね。


○本日の参考文献
『スタンフォードの自分を変える教室』著/ケリー・マクゴニガル、訳/神崎朗子、発行/大和書房





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