欲望のコントロール(後編) 

本日は、欲望のコントロール後編をお送りします。後編は、欲望の操り方について書きたいと思います。


▪︎誘惑には弱い生き物

普段のあなたは理性的で論理的に考えることができます。しかし、誘惑が目の前に現れた途端、先ほどの理性的なあなたはどこにいってしまったのでしょう。欲望の赴くままに行動してしまいます。
これを行動経済学者は「限定合理性」と呼んでいます。行動経済学者のジョージ・エインズリーは、自己コントロールが失敗する原因のほとんどが、この限定合理性のせいだと主張しています。私達の理想とする合理的な考え方には、「限界」があることを覚えていて下さい。


▪︎先手必勝のプリコミットメント

私達の自己コントロールの限界を知ってもらった所で、ではどうすればよいのか?
私は先手を打つことをおすすめします。行動経済学者のトーマス・シェリングは、目標を達成するためには先手を打って選択肢を絞り込む必要があると考えました。そしてこれを「プリコミットメント」と呼びました。
たとえば、あなたがダイエットしたいとします。ダイエットに甘いものは禁物ですね。家に甘いものがあったら食べたくなる人は、そもそも甘いものを買わない。それ以前に甘いものを見たら買いたくなってしまう人は、甘いもの売り場には近づかない。
このように、先手を打つことで欲望を感じさせない。そして、欲望を感じたらどうするのか、普段の理知的なあなたが決めておくのです。
ちなみに、先ほどの誘惑の対象を見ないことはとても効果的です。ある実験で、机の上に置いておいたアメの瓶を、引き出しにしまっておくと食べる量が3分の1になることが分かりました。「見ない作戦」はおすすめの我慢方法です。

しかし、先手を打ったけど欲望を感じてしまった場合どうするんですか?という質問が来そうなので次に進みます。


▪︎欲しいものは「すぐ」欲しい

人間は、報酬を得る為の時間が長くなればなるほど、報酬の価値が下がってしまうように感じます。これを行動経済学者は「遅延による価値割引」と呼んでいます。
たとえば、今すぐ見たい映画があるとします。これをDVDが出るまで待っていると、もう見たい気持ちがなくなることがあります。これは、見るのが遅れた為に、あなたの中で見たい映画の価値が下がってしまったのです。
私のおすすめは、遅延による価値割引を誘惑の対象に使うことです。禁止していることをしたくなったら10分待つ。たとえばダイエット中に余計なものを食べたくなったら10分待つ。10分経ってまだしたかったら、してもよいとするのもいいと思います。そして少しずつ待つ時間を伸ばしていき、最後には、ほとんどが欲しくなくなるか誘惑に負ける回数が減っていると思います。


○おわりに

欲望は、敵で味方でもありません。私達の意欲は欲望から来ています。しかし、私達の失敗も欲望が原因であることが多いです。
欲望を上手く味方につけて、意欲的で誘惑に負けない素敵な人生を歩みたいですね。


○本日の参考文献
『スタンフォードの自分を変える教室』著/ケリー・マクゴニガル、訳/神崎朗子、発行/大和書房





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